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一流の頭脳|これは走らなきゃ損!と思える良書だ PartII


根っからの文系頭な私が頑張ってようやく読破した「一流の頭脳」。学者の書いた本は苦手だ(笑)後半のレビューを書いてみる。あぁ腰が痛い…..

緊急事態宣言下でも運動しないと!

 

私は読書が苦手である。いまだに購入したものの読んでない本がある(笑)ナンデカウンダ…..

この「一流の頭脳」も約1年前に購入してようやく読み出したという…..

現在は、新型コロナウイルスの猛威により不要不急の外出自粛が求められているものの、運動のための外出は推奨されている。

その科学的根拠にもなると思える本書を読むと、感染拡大防止に最大限の注意を払いながらも日々運動しないといけないなと強く感じる。

一貫して運動が脳のアップグレードに働き、身体にもいいとしている本書について、前半レビューに続き、本書の言葉と共に個人的見解を書いていこう。

うつ病には薬よりランニング

 

本書によると、いくつもの比較試験の結果、薬よりもランニングなど運動を行う方が効果的であるとしている。

また、再発率もランニングを行ったグループの方が低いという結果が得られているとのこと。要するに薬を使うよりもランニングの方が効果的で副作用もないと結論づけている。

抗うつ薬の作用機序をみても、神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニン、ドーパミンを増やす物がほとんどであり、それら3つの神経伝達物質はランニングによっても増やすことができるできるようだ。

そもそも、うつ病は神経細胞が新生されないことによって引き起こされ、抗うつ剤は脳細胞を増やすことでその効果を発揮しているという点から考えると、理にかなっていると思う。

うつ病になると運動する気すらなくなると思うとそう単純な話ではない気もするが、日常的な運動習慣がうつ病を予防してくれると理解できる。

時々インターバルトレーニングがいい?

 

本書で推奨されている運動は、ウォーキングや軽いジョギングなどが中心だ。あまり負荷の高い運動やキツすぎるウルトラマラソンなどは脳にとってプラスに働かない理由も書かれている。

しかしながら、結構ハードと思えるインターバル走を推奨している箇所が一つだけある。

BDNFという脳の天然肥料を増やすにはジョギングよりも強度の高いランニングがよく、さらにはインターバルのようなトレーニングが最適とある。

*BDNFとは、脳細胞の成長や生存を促し細胞間のつながり強化、学習、記憶力向上に働くようだ

ただし、基本は30分程度の軽めの運動としているところから、週1回とか月に何回か?インターバルトレーニングするといいのかなというニュアンスと捉えた。

 

運動により最も恩恵を受けるのは海馬

 

脳そのものが正常に機能するためには、海馬がしっかり機能することが前提であり、運動により海馬への好影響がたくさんあることが書かれている。

運動すると、短期記憶・長期記憶ともに改善され、加齢による海馬の萎縮も抑制する。

私は飲みすぎて記憶喪失になったことが何度かあるが(笑)、いつも断片的に覚えているところとすっぽり記憶のないところがある。

それが、まさに短期記憶と長期記憶みたいだが、飲みすぎると短期記憶から長期記憶へ送る働きをする海馬の働きがうまくいかなくなるらしい。

この辺のことは過去に面白おかしく?書いてるので、よく記憶が飛んでしまう方は読んでみて欲しい。
アルコールによるブラックアウトの記事はこちらから

 

話が脱線したが、軽めの有酸素運動がよく、運動しながら暗記すると脳の血流増加により記憶力アップする。

勉強や暗記するにはウォーキングやスロージョギングなどが適しているということだ。ハードな運動をすると、脳への血流<筋肉への血流となり逆効果。

また、ピアノやゴルフなども運動した後に練習することで、学んだことが長期記憶に固定されやすいと書いてある。

つまり、勉強にしろ習い事にしろ、ウォーキングや軽いジョギングを行ってから取り掛かる方が身につくということだろう。

 

脳細胞は生涯にわたり新生される?

 

今の学説では、脳細胞は一定のところでその量がマックスを迎えるのではなく、生涯増え続けようである。

また、毎日およそ1400個の細胞が脳の海馬で生まれており、そこでも運動により脳細胞の増加速度や記憶力向上も約2倍くらい高められるとのこと。

つまり、運動する➡︎海馬で新たな細胞が生まれる➡︎運動により血流が増える➡︎より多くのエネルギーが産生され海馬の機能向上という仕組みになる。

筆者によると、脳トレなどのゲームではこのような効果はなく運動こそが脳の機能を発達させるとしている。

創造性についても多くのエピソードが書かれているが、個人的に崇拝しているAppleのスティーブ・ジョブスは、ウォーキングしながらのミーティングをよく行っていたという。

また、村上春樹は執筆活動に入ると、毎日10kmランニングすることをその著書で書いており、創造性を増すためには運動をすることが大事なことを教えてくれる。

運動後、少なくても2時間は創造力が高まるようだ。

また、視床が情報を精査しているという件も興味深い。

情報に溢れる現代人には特に当てはまりそうだが、たくさんの情報を通せる脳からは独創的なアイデアが出てくるが、うまく処理できないと統合失調症などの精神病になりやすいという。

私も以前観ていたが、映画「ビューティフルマインド」はまさにそこを描いていたことがいまさらわかった(遅)

 

学力向上には運動すること

 

子供においても運動が脳にいい影響を与えるか否かの比較試験で、体育の時間を毎日vs週2回で検討している。

結果は、毎日体育を行った子供で明らかに学力が向上。学習プログラムや時間などよりも運動の時間を増やす事の重要性を説いている。

また、4歳から18歳までの子供が運動すれば、集中力・決断力などほぼ全ての認知機能が高まり、ストレスにも強くなることが報告されている。

子供が持つ潜在能力をいかんなく発揮するためには、体を活発に動かすことが大切でとくに心拍数が上がる運動がいいとある。

椅子に座るより立って勉強した方がいいとも、、、

参考にしたいと思う。

 

運動が及ぼす脳へのメリット まとめ

 

この本を読んでみて、一貫して運動することで脳が活性化する、デメリットなどない!というメッセージを強く感じた。

同時にそれは、裏を返せば運動しなければどんどん脳も退化するということだとも理解できる。

移動しながら狩猟生活をしていた頃から比べて、運動量が少なくなっている現代。

認知症などが増えるのも当然のことかもしれないし、加齢だけが原因ではないことは元気なハイパー高齢者をみていてもわかる。

認知症予防には、ウォーキングか軽いジョギングを週に150分、もしくは30分を週5回。ランニングなら20分を週3回するといいと推奨している。

何歳で運動を始めても脳は強化できるということなので、これまで運動してないからいまさら、、、などと思う必要はなく、すぐにでも身体を動かすことが大切だと気付かされた。

身体活動のメリットとしては、

・集中力が増す
・気持ちが晴れやかになる
・不安やストレスが減る
・記憶力が向上する
・創造性が増す
・知識が高まる

の6つを挙げて締め括っている。

全部欲しいものばかりだ(笑)

豊かな人生を送りたければ、運動するしかない!という結論だ。

ヒポクラテスが唱えた「人間には歩くことが何よりの妙薬となる」という言葉が、運動が健康にとって何より大切なことを教えてくれるともある。

日々、少しずつ軽い運動から始めていけば、上述した6つのメリットや健やかな人生につながると思えば今すぐにでも運動を開始すべきだと思う。

特に、いまのような外出自粛の中においても、運動不足が及ぼす悪影響は6つのメリットの逆を想像すると理解できるだろう。

時節柄、無責任に外で運動を!と言いづらいが、安全管理をしっかりした上で適度に運動することは、思った以上に大切なのだと改めて感じている。

運動するモチベーションが見つからない人には最適な1冊だと思う。

 

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