2020年最初のレースは、以前より行きたかったがなかなか参加できなかった「いぶすき菜の花マラソン」。そこには想像を超えた楽しさが待ち構えていた。
いぶすき菜の花マラソンとは?
池田湖からは雲を被っていたが山川辺りで綺麗な菜の花と開門岳を観ることができた
今年で39回目を迎える歴史ある大会であり、年が明けて日本で一番早く開催される陸連公認大会でもある。
また、コースのハードさと私設エイドの多さや沿道の温かみを存分に感じることができる「おもてなしマラソン」としても有名だ。
咲き誇る菜の花や、池田湖、開門岳などの名所を満喫できるコースであり、全国から約13,000人もの参加者を集める人気の大会である。
期待に胸を膨らませながらスタートの時を待つ。
スタート前から意気揚々
今回は、主宰する教室の5周年記念イベントのひとつとして参戦。フルマラソン初完走を目指す3名を含めた計8名で参加。
今回はどんな仮装しようか?と迷う予定が忙しくてそんな時間がなく、指宿という土地柄は時代衣装がウケるのでは?と考え、北九州マラソンでデビューした悪代官改め「殿Ver]で挑むことにした。
また、マンサンダルでの初フルとなる予定だったが予備パラコードを忘れてしまい、念のため今回もベチュランでの参戦だ。
和装の場合、サンダルやワラーチとの親和性が高いのもいい。
着替えの最中から、スタート地点に着くまでにも「殿+ビーサン」スタイルは注目を浴びまくり、実に気持ちがいい(笑)
楽しい旅の始まりはタメ口から!?
スタート待ちの間にもたくさんのランナーさんとカメラに収まったりお話しながら号砲を待つ。遠くより「プスッ」という透かしっ屁のような気合の抜けた号砲とともにスタート(笑)
それとは対照的に、花火が豪快に上がり士気を高めてくれる!
10分位でスタート地点を通過。
スタートゲート付近で、ランナーに声をかけ続けていた「瀬古利彦」氏から「お〜なんだあれはっ!!」みたいな声をかけられ、とっさに「え〜い、頭が高いっ!」と言い返す(笑)
いま振り返ればマラソン界の重鎮に恐れ多いタメ口発言だが、瀬古さんも大笑いしてくれてたので良しとしよう。
しかし、これでリラックスしたのか今日のキャラが決まり、以降は「行って参るぞ」「苦しゅうない」などと殿語で通せたのである(笑)
たくさんの出会いに感謝
序盤からアップダウンが続くコースだったが、いろんな出会いや楽しいお喋りが気を紛らわしてくれる。
ランナーや沿道の方々から、声をかけていただくことが多いのも仮装ランナーの特権であり、これがあるからやめられない(笑)
こんな格好していると見つかりやすいのが功を奏して?
初フル頑張ってる姪っ子に見つけてもらう(笑)
根性なく頭を垂れるチョンマゲを直してもらったり
来年は殿の取り巻き衆でどう?(笑)
ここは地元テレビ局にも登場してたな
どこで走っても爪跡残す。それがプロ(笑)
この2つの動画もレース中に知り合いになったランナーさんからいただいた。
素晴らしいご縁に感謝♫
殿にプラスしてビーサンがかなり注目を浴びており、目立ち度マックスで仮装ランナーとしては上々の序盤となった。
スタートから太陽が出ることもなく、走っているにはいいコンディションだが歩いたり止まったりするとたちまち寒気がくる。
そうこうしているうちに、後ろにいると思っていたメンバーが実は前を走っていることがわかり、池田湖まで2kmほどは、前に追いつこうと猛然とダッシュした。
皆さん厚着だが、殿は長袖着れず足下スースー寒いのじゃ…..
後方より聞こえてくるどよめき声からも、ビーサンで激走する殿様もかなりインパクトあったようだ(笑)
池田湖でトイレに行こうと思いきや、スゴイ行列。。。
道向かいの店舗の裏にないかな?と思って覗いたら、、、あった(笑)
みんな相当待ってて寒いんだろなと思いつつ、あっという間に用足し終了♬
今日はラッキーDayなのかな?
沿道の声援や美味しいエイドにも感謝!
カツオの腹皮は別格な美味さだった。
今回はランナーさんや声かけ上手な沿道の方々との触れ合いが楽しすぎたのか?度々写真を撮るのを忘れてしまい、あまり写真がない。
しかしながら、とにかく私設エイドの数や充実ぶりは、これまでにないほどのクオリティだった。
寒かったのでコーヒーも最高に美味しかったな
どれもこれも美味しいし、少し走ったらエイドがある感じで「食い道楽マラソン」の様相だ(笑)
普通のマラソン大会に比べると、サツマイモがバナナに負けないくらい出てくるのも特徴的だが、特に印象に残っているのは「カツオの腹皮」だ。
22歳から約7年ほど鹿児島に住んでいたので、カツオの腹皮は当時より食べていた。しかし、この鉄工所エイドで炭火焼きされた”それ”は食べたことない柔らかさとジューシーさを持ち合わせていて、知り得る味ではなくすごく美味しくて感動した。
あと、定番のもの以外にも茶ぶしやブロッコリー、豚汁などなど、ウルトラマラソンよりもバラエティ豊富なエイド食に身も心も満たされた。
しかも、カツオの腹皮に舌鼓をうった直後に足湯もあったりする
ゆったりしていると写真をたくさん撮られるという…..(笑)
途中、ご主人様と一緒に走ってるワンちゃんがいたり(20km近くまで見たような?完走したのかな?)
私設エイドに着物着たワンちゃんいたり
充実したおもてなしもさることながら、地元の方々も楽しんでいる様子が見受けられて、とても気持ちの良い空間だなと感じることが多かった。
ビーサンで走る殿も相変わらず注目を浴びていて、あちこちから声かけていただけるし楽しくてしょうがなく、全然きつさも感じないまま走り続けていた。
この辺りの応援の仕方や声がけは39回もの歴史があるだけに、いぶすき周辺の方々は他のマラソン大会の方々よりも”上手”なのだと感じた。
ゴールまで楽しさは止まらない!
新調した殿ちょんまげが腰がなく自立しないので緊急オペしていただく(笑)
ワンウェイコースであり、なかなか仲間に会うことが出来ない代わりに、コース上で新しい仲間がたくさん出来たのも大収穫だ。
その時々に近くを走っているランナーさんや、何度も抜いたり抜かれたりしてずっと近くにいるランナーさんなど、殿のおかげでみなさん気軽に「殿!」「サンダル大丈夫〜〜〜!?」などと声をかけてくれるのでありがたい。
仮装ランナーはみな友達、すぐ友達(笑)
アップダウンの多かった前半に比べると、後半は比較的フラット基調なコースで楽チンだったし、最後の坂も思ったほどではなかった。(走ってはいないけどw)
かなりの練習不足・体重増で大丈夫かなぁと不安だったが、道中の楽しさとのんびりペースだったのがよかったのか?疲れもなくますます元気に走り続ける。
充実感たっぷりの42.195km
コース途中とゴール近くで私設エイドしてた方からいただいた可愛いアンパンマン号?
スタートがあればゴールがあるもので、楽しい時間もゴールが近づいてくる。
夕方になるとますます寒さが厳しくなり、走っていないと寒いのでしっかり走り続けながらゴールを目指す。
8時間という制限時間が余裕を与えてくれるのか?序盤5kmくらいでも歩いてる人が多く、ゴール近くに至るまで常に歩いている人が周りに多いのも特徴的であり初の光景だった。
考えてみれば、1時間に5km歩くとすれば8時間で40km前後は歩ける計算となる。しかし、いぶすきはこの時間的・精神的余裕があるからしっかり楽しめるのだとも感じている。
ラスト3kmくらいも、道路規制解除で歩道にあげられながら、歩くランナーたちをかき分けつつゴールまで走り抜けた。
よく見たら名前の横にちゃんと「殿」と書いてある(違!?w)
いつもは仮装ランでも5時間半くらいで走ってるので、+2時間。7時間半も走っていたとは思えないほど、充実した時間で楽しかった♫
いぶすき菜の花マラソンで得たもの
スタート前に誓った全員完走も皆さんの頑張りでクリア!
私の場合、仮装ウケの程度にも左右されてしまうが、これまでは東京マラソンがいちばん楽しかった。しかし、いぶすきの方が楽しいなと思える。
少なくとも、おもてなしの観点で言えば圧倒的にいぶすきの方がスゴイし楽しませてくれた。そして、今後の仮装ランにおいても大きな心境の変化が芽生えている。
これまでのどんな仮装よりも
「殿」が最高なのだ(笑)
その認知のされやすさ、呼びやすさ、走りやすさから実に最適なのじゃ。
衣装からしっかり見直して、より本格的に「殿」っぽくなりたいなと思うと同時に、これまでは毎回のように仮装を変えてきたが、自身の仮装軸として「殿」を位置付けようという気になっている。
もっと楽しく、もっとたくさんの笑顔に出会うために。
そんなことを考えさせてくれたいぶすき菜の花マラソンは最高だなと思うし、また来年も走りたい。
なんかいろんなところでいろんな人たちと「来年も来るぞ〜!」と約束してるし(笑)
いぶすき菜の花マラソンに関わるすべての方に感謝。
出会ったすべての方に感謝。
充実したステキな時間をありがとうございました。
PS:翌日はよく晴れていたので桜島の勇姿を拝んだ後、帰路に着いた。
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