ポジティブorネガティブでマラソンにどんな影響をもたらすのだろうか?例を挙げながら、自らの経験とまったくの私見を勝手に書いていく。
ポジティブ・ネガティブって?
髪を切った女性に「その髪型可愛いね!」と声をかけたときに、「そうでしょ?私も気に入ってるんだ。ありがとう!」と言う女性もいれば、「なに?それって今までの髪型は可愛くなかったってこと?」と言う女性もいる。
また、コップに入っている半分の水を見て、「まだ半分残ってる」と言う人もいれば、「もう半分しかない」と言う人もいる。
もうひとつ強烈に印象に残っている話として、靴を販売するメーカーの営業マンの話がある。靴を履くという習慣のない原住民が住んでいる広大な大地で靴を売ってこい!と社命が下り、現地に到着した時の最初のひとことがそれだ。
一人の営業マンは、「社長、無理です!ここには靴を履く人なんて一人もいません!」
もう一人の営業マンは何と報告したか?それは、、、
「社長!見込み絶大なり!」
これこそ究極のポジティブシンキングだ。
もうお分かりの通りで、同じ状況にあってもどう受け取るのか?どう感じ取るのか?それによって、その事象に対してまったく違う心構えやスタート地点が出来上がる。
もっと言えば、世の中で起こりうる出来事は、最初からポジティブ・ネガティブな区別などなく、それを解釈する本人によってネガティブにもポジティブにも転がるということだと思う。
ポジティブシンキングがもたらす変化とは?
前置きが長くなったが、マラソンでいうとどんなケースがあるだろう?
・マラソンのハーフ地点で、「もう半分も走ってきた!」と思うのか「まだ半分も走らないといけない」と思うのか?
・きつくて脚が痛いときに、「もうリタイアするサインだ」と思うのか「まだ動けてるからいける!大丈夫」と思うのか?
・関門時間が迫ってきて、「あと10分しかないから無理だ!」と思うのか「あと10分もある!」と思うのか?
おのずと、そこからの言動が変わってくるのは疑う余地のないことだろう。
マラソンのように、【自分との闘い】要素が濃いスポーツでは、自らの持つメンタルの強さがその成果を大きく左右する。ウルトラマラソンなどになると、体力・脚力はもちろんだがメンタルの力のほうが大事だとさえ個人的には感じている。
ネガティブのもたらす恩恵って?
私の周りにも、ネガティブワードを連呼するランナーがいる。聞いてて楽しくなるわけもないが、そういう人はネガティブなことを言いすぎて自分からそうなるような結果を引き込んでいる。まさに思考は現実化するというケースだ。
私は、職業柄多くのランナーさんたちと日々触れ合っていろんな話をする中で、その方の走ることに対するスタンスや想い、マラソンレースの捉え方、日々の考え方・言動などに向き合っているので、偉そうなことは言えないが【思考が現実化する】その傾向は何となくわかる。
ネガティブな発言の多い方は、ほぼ例外なくネガティブな結果になっている。言い方を変えれば、常日頃から口にしていた通りになっている。
なぜか?ネガティブワードを一番そばで確実に聞いているのは、ほかの誰でもなく自分自身だ。自分の脳がそれをしっかりキャッチするのだ。
脳はよく言えばものすごく素直・従順であり、自分自身が言ったことをネガティブであれ疑うことなくすんなりと受け入れるという。
その次のステップで、自分がそう言ってるんだから、そうなりたいのだ!と判断して、そうなるように思考や頭のアンテナを働かせて、その結果として悪い結果を引き込む。
脳としては、思い通りの結果を引き寄せたのだからある意味成功であり、ものすごく優秀なのである。
脳のアンテナをコントロールできるかどうか!?
車を買い替えるときのことを考えてみると分かりやすいだろう。いろいろ悩んで購入する車が決まった瞬間から、街にいてもテレビを見ていても、やたらとその車が目に付くようになった経験があると思う。
車でなくとも、お目当てのバッグやグッズなどでも同じことだと思う。
つまり、脳のアンテナはあなたの意志に基づいて従順に働き、その時々に必要と判断される情報を優先的にキャッチし拾い上げてくるのだ。
だとすれば、ネガティブなことは言わないほうがいい。
思考は現実化するということであれば、何事もポジティブにとらえる習慣を作り、いい結果を引き込むようにするほうがよほど前向きでいいと思う。
マラソンは脳で走る!?
ポジティブに考えていればすべてうまくいくとは限らない。マラソンも本当に動けなくなる時は、いくらポジティブに考えていようがそうなるはずだ。ガソリンが空になっている車をいくら勇気づけても1cmも走れないのだから。
でも、そこまでは自分を信じてポジティブな姿勢を貫くことで、間違いなく結果は変わってくるだろうし、同じリタイアするにしても、もっと先まで走れるだろう。
初めてのマラソンにおいても、不安や緊張は絶対にある。ないほうがおかしい(笑)でも、不安や緊張に押しつぶされて力が出せなくなるリスクは想像以上に大きい。
マラソンは脳で走る!
ま、なんとかなるさ!
貴重な初マラソンだから楽しもう!
くらい楽天的に構えていたほうがいいはずだ。
とにかくポジティブに考えること。これがマラソンを走るうえでも重要なスキルであり、目標達成のために習得すべきスキルなのだ。
耳が痛い人は、試しに1週間でも意識してやってみると、自分の周りに起こることに変化が出てくることに気づくはずだ。
あとは信じる信じない。それだけの話だ。
*追記
体の不調やトラブルがメンタルコントロールを邪魔するリスクとなる。
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コメント
[…] ポジティブに考えていれば身体が動くという記事もたくさん書いてきたが、それを100㎞という距離でも体感できたことは大きな収穫だ。 […]