タタミサンダルとの出会いからサンダルランニングの可能性を検証している。今回は、雨対策用に新調したTeva ハリケーンXLTをロング走で試してみた。その結果、解ってきたサンダルランニングの可能性と課題を振り返る。
なぜサンダルで走るのか?
ミンキー タタミサンダル
もともと、持病の足底腱膜炎による踵の痛みに悩まされており、少しでも痛みを軽減するためには足底の柔軟性を高めるしかないという結論に達した。
タオルギャザー、グーチョキパーなどいろんなストレッチもあるが、自分がたどりついたのはシューズによる保護能力が高いために、足本来の機能性が失われているという状況を改善すること。
裸足ランニングなどはそのいい例であり、足本来の持つ機能性を回復・向上させるためにランニングシューズの衝撃緩和テクノロジーによる保護を受けない走り方を身につけるものだ。
ただ、裸足には抵抗があるのでワラーチなどどうだろう?とぼんやり考えていたところ、タタミサンダルの存在を知り興味を持ったのがスタートだ。
ワラーチは、切り替えに時間がかかりそうだがタタミサンダルならビブラムソールも装着されておりスムーズに移行できるのはないかないかと思った。
過去記事はこちら↓
どこまで走れるのか?MineKey タタミサンダル 1stレビュー
40km走も問題なし!タタミサンダルでウルトラ走ってみるかな!?
これから先サンダルで走ろうと決意した理由
先月の三江線ジャーニーラン112km完走後、1ヶ月ほど経過しているが足の爪が4枚剥がれ、あと1枚も剥げそうな勢いだ。これまでのウルトラマラソンでは、せいぜい1枚、2枚くらいだった。
雨降りや2日連続長時間ランニングシューズを履き続けたことがひとつの原因であるとすれば、ランニングシューズはもう履きたくないなというのが本音だ。
そこから興味のなかったワラーチなどにも目がいくようになり、サンダルランへと繋がって今に至る。
サンダルメーカーとしても、ウルトラマラソンを走るということは想定していないことだと思うので、あまりデータはなく個人的にその可能性を見極めたいと勝手に考えている。
Teva ハリケーンXLT
タタミサンダルで40km走まで全然走れることがわかっていたので、出来る限り同じような形のサンダルを探していて出会ったのがこのモデル。
使えなければ、普段のアウトドアサンダルとして履こうと、気楽にネット注文したのでそのときはフィーリングがわからなかったが、届いたサンダルに足を踏み入れた途端、その足に吸い付くようなクッションの心地よさに驚いた。
踵に搭載されているEVA製shockpadの恩恵のようだ。EVAインソールはニュートンのシューズや地下足袋のオプションインソールとしても使われているものらしい。
これは結構走りやすいかもしれないと、翌日には公園の周回コースで10kmほど走ってみた。思った以上に気持ちよく走れる。
タタミサンダルにランニングシューズのような柔らかいクッション性能を加えたようなソフトな履き心地であり、ロング走いけるのはないか?という感触を得た。
ロング走におけるサンダルランの可能性
ガーミン誤作動がすごかったので距離は合ってるかどうか不明。Reliveでは58km。
現在、北九州市外で唯一教室を開講している福岡市の大濠公園まで月1回走っていく計画を立てつい最近公言していた。来期のウルトラマラソン、とりわけ5月の217kmを完走するためにはそのくらい朝飯前に出来ていないと無理だろう。
早速、先日TevaハリケーンXLTを履いて実行してみた。
昼ご飯食べたり…
西日本1周中の青年に会ったり…
岐阜を出て2週間とのこと。これから九州1周して岐阜へ戻るらしい…スゴイ
暑すぎてノンアル補給したり(・・;)
結論から言うと、54kmという距離を特に不具合も違和感もなく走ることができた。柔らかいクッションが心地よくランニングシューズからの履き替えでもさほど違和感を感じない。
今回は、途中でシューズの形が合わないのか右足の小指が痛くなってこりゃ使えないな…と思っていたが、バンドを緩めたりいろいろして調整していたら、いつの間にか違和感も痛みも消えていた
タタミサンダルのビブラムソールが比較的硬いフィーリングなのに対して、TevaハリケーンXLTはソフトなクッションで足を保護されている印象があり足底の疲労や疲れ、痛みも皆無だった。
また現時点では、履いた時の足の納まりの良さや足への干渉についてはタタミサンダルのほうがフィーリングよく、走っている時のクッション性や気持ちよさについてはTevaのほうが好ましく感じている。
足底腱膜炎は走って誤魔化す!?
時間がかかりすぎて温泉はスルー
ランニングシューズで走っているときから悩まされている足底腱膜炎。今の段階では、サンダルで走っても同じように痛みは出現する。
今回も42km付近で痛みがピークになり、激痛にもう無理だとバスに乗ろうと時刻表まで調べていたが、時間に余裕があったのでひとつでも先のバス停まで頑張ってみよう!と歩を進めていると新たな発見があった。
痛さに負けて歩いたり立ち止ると踵の痛みは思わず声が出るほど酷いのだが、走っているとその痛みがそうでもないのだ。そのことに気付き、走り続けているとその後は2時間ほど快適に走れた。
歩いたり立っている姿勢では踵へ重力が集中してしまうが、走っているときはフラット着地の恩恵で踵への加重が緩和されるのか理由は不明だが確かに走り続けていれば痛みはコントロール出来た。
ゴール後は反動ですごい痛みだったが…。
ロング走における課題とは?
レッスン終了後、博多駅で軽く1杯。あ、2杯とおつまみ2種類で1000円のほろ酔いセット♫
日中は20℃近くまで気温が上がり、前方から直射日光を受ける状態で走っていたが暑さにエネルギーを奪われるのか?思うように走れず歩き混じりが多かった。
でも日陰になっている場所や日没後は時間が経過しているにも関わらずすいすい走れてしまう。気温や熱が身体のエネルギーを消耗させるということだろうか?
しかしながら、ウルトラマラソンは早朝から夕方まで、あるいは1日以上身体を動かし続けるレースで、寒い・暑い・晴れ・雨・雷など…
場合によっては全ての気象を受け止めなければいけないのも事実だ。その意味では、いい練習になると思うし、気候による自分の身体のパフォーマンスの変化をチェックしておくことも重要なことだ。
毎月1回のこのロング走を通じて自己の走力チェックを行うと同時に、更なるサンダルランの可能性を追求していきたい。
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