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ビーサンウルトラランナーへの道!走ってわかった10のポイントとは?


橘湾岸スーパーマラニック初のEコース(217km)にビーサンで参加してみた。実際のレースで走ってみて解ってきたことを含め、ベチュラエナジーの2ndレビューをする。

実走行93kmでのレビュー

レースについては、ちょうど10時間で70.5kmの伊王島入口関門を通過後にハプニング…。途中で、往路と復路の矢印を見間違い、その先にあった伊王島灯台のチェックポイントを経由せずに復路に入ってしまう大チョンボ。

ちょうど前後にランナーがいなかったことと、ハンドブックを確認せずに判断したのが大間違いだった。

この辺りのことはまた情報を整理してDNF記を書くとして、、、。

結局、約2時間の頑張りと13kmほどの距離が無効となり、その後、関門未通過扱いでLダッシュ(192.9km)へ変更を勧められレースを続けるものの、気持ちの切り替えが出来ずに104.4km地点のエイドで申告リタイアした。

なので、実際には未経由コースを除いた93kmを走ったレビューとなる。

ベチュラエナジーでの初レース

 

タイプの違うタタミサンダルやチャコなどは8ヶ月ほど履いて走ってきたが、いわゆるビーサンを履いて走るようになって3週間。

一抹の不安はあるものの、このレースで履くことを決めた背景は前記事で書いたとおりだ。

最近はワラーチを履いて走っているランナーも少しずつ増えているが、ビーサンはまだまだ少数派なのだろう。

レース中も多くのランナーさん、沿道の方から声をかけてもらってその交流や会話が楽しかった。

思わず二度見されるスタイルであり、その点だけは立派に変態の仲間入りが出来てきた気がする(笑)

渾身の仮装をしなくてもビーサンで注目されるのは、いつも渾身の仮装でフルを走る私にとってはとても価値のあることだ。

そんなことよりも大事なのは、ビーサンでウルトラマラソンが走れるのか?そこについてメリット・デメリットという観点で私見を書いていこう。

ビーサンでウルトラ!その7つのメリットとは?


リタイア直後。足丸出しなので相応に汚くなります

今回、長時間履き続けて解ってきたメリットは次の通り。

①足底腱膜炎が治った!?

8ヶ月前にサンダルランニングを始めた最大の理由は、足底の筋肉を鍛えて足底腱膜炎を治したいというものだった。それまでは5km、10km走っても翌朝起きる時にはかかとの痛みで歩行困難になっていた。

しかしながら気付いてみると前回の100kmも、今回の93kmもかかとの痛みは皆無だ。あくまでも個人的な憶測だが、サンダルランニングで足裏の筋肉が稼動するようになり、伸縮性もよくなったのではないかと思う。

②マメや爪トラブルがない

ランニングシューズでウルトラマラソンを走ると、レース後にマメが出来たり、爪が変色して剥がれたり…という経験を何度もしてきた。

それらのトラブル回避も、サンダルランニングを始めた理由のひとつでもある。実際に93km走ってマメも出来ず、爪ももちろん変化はない。

③脚筋力が高まる

着地が変わり、ランニングシューズの衝撃吸収テクノロジーの恩恵を受けなくなることで、人間本来の走り方に近づいていく。脚そのものがバネとなりクッションの役割を担うということだ。

その結果、これまで使えていなかった筋肉も稼動され、以前よりも筋力がアップしている実感と脚の太さも変わってきている気がする。

④鼻緒などの擦れも問題なし

レース12時間前に、足の甲・足指の間・足の裏側にボルダースポーツを塗布。(レースで持ち歩けないのでボルダースポーツを選択)

レーススタート前に、ガーニーグーを塗布、スタート12時間後にもガーニーグーを塗布。

この処置によって、摩擦による擦れなどのトラブルも皆無だった。左足の外側が2cmほどスパッと切れていたがこれは理由はわからない(痛)

⑤とにかく軽い

ベチュラエナジーは片足70グラム程度の軽量さだ。ランニングシューズだと300グラム前後のものが多いと思うが、ウルトラマラソンなど長時間のレースでは、この軽さもアドバンテージになる気がしている。

⑥とにかく目立つ

上述の通り、ビーサンで走っていると目立つのでいろいろと声をかけてもらえる。これも長丁場のレースでは、会話のきっかけになり個人的にはメリットだと思っている。

部活の帰宅中?の女子中学生を抜いた時に「頑張ってく、、、げっ!ビーサンやし!!うける~~~w」などと冷やかされるのもまた楽しいものである。

⑦とにかくラク

ウルトラマラソンなどでは時々あるが、公民館などのトイレや集会所のエイドなどに入る際、シューズを脱がないといけない場面に遭遇することがある。ビーサンは本当にラクでこんなとき優越感を感じる(笑)

 

ビーサンでウルトラ!その3つのデメリットとは?


レース翌日の足。腫れ上がってパンパン。

メリットばかりではない。ビーサン故のデメリットもある。

①中足部の強化が不可欠

今回、リタイアしたもうひとつの理由が右足中足部の痛みの出現だ。40kmくらいから痛み始め、レース後は足が腫れ上がった。

裸足ランをはじめビーサンもそうだが、かかと着地できなくなるので自然とフォアフット着地へと移行していく。そのときに最も大きな負担がかかるのが足の甲の中足部だ。

実際に裸足ランなどでの故障部位として最も多く報告されている。今回も十分に中足部が鍛えられていないのに、いきなり90kmも走ったことで悲鳴を上げたのだと思う。

疲労骨折しているか靭帯を傷めているか?どちらかじゃないかと思うが、レース後3日目でも歩行障害がある。病院にいったが連休明けで、3時間待ちと言われすごすご帰ってきた…。また改めて。

②かかとで小石を踏むと激痛

3~4回あったが、うっかりかかとで小石などを踏んでしまうとたまらなく痛い。のた打ち回るほど痛い!これは気をつけないと脚が止まる。

③砂利道が苦手

キレイにローラーで馴らされているアスファルトは問題ないが、凸凹や突起の多いアスファルトなどは、足が痛くてまともに走れなくなる。

 

ベチュラエナジーの耐久性は?

基本的に”造りが違う”を実感した。よく鼻緒がとれませんか?などと聞かれるが、ベチュラエナジーは一体成型されており強度も抜群に強いようだ。

さらには気になっていたソールの減りについても、かかとの一部が擦れている以外は思った以上に消耗も少ない。ただし、距離が200kmくらいになるとどうなんだろうか?

その距離を完走できるようになったときにその答えが出ると思うが、なんだか大丈夫そうな気もしている。

 

ビーサンでもウルトラ走れる!

このレースでアスファルト、オフロード、アップダウンを幾度となく走った段階では、上記のようなことに気づくことが出来た。

実際に今回、93kmほど走れているので十分ウルトラマラソンは走れると確信した。サンダルに問題はないが、特に中足部の筋力と骨の成長(筋力より時間かかる)をしっかりと確認する時間が必要だ。

今回は、その点で時期尚早だったため、中足部の痛みが顕著だったのだと思う。従来より、フォアフットへの移行は時間をかけて少しずつが鉄則だ。

ビーサンで21kmしか走ってない段階でいきなり93kmも走ったらいけない(笑)これから時間をかけてしっかりと足・脚・心を作り上げ”ビーサンウルトラランナー”への道を歩みたい。

*現在はベチュラエナジーは生産中止となり、後継モデルと考えられるホノルルが販売されており、私も履いて走ってます。(2021/7/1追記)

コメント

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