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頑張りMAX!第25回四万十川ウルトラマラソン完走記


4年ぶり3回目となる四万十川ウルトラマラソンを走ってきた。

初めて100kmを走った大会であり、その運営体制や沿道の方々の温かさに感動した特別な大会でもある。

しかしながら、今回は自分史上最高に辛くて苦しい100kmとなってしまった。

前日の思いがけないトラブル


ランシューじゃないとこんな時に困る…

 

前回、前々回の時と違い、今はビーサンやマンサンダルで走っている。

今回は130kmウルトラまで走破実績のあるベチュラでいくか?ここ最近4ヶ月で900km走り込んだマンサンダルでいくか?

マンサンダルで長い距離を走れてない不安から最後まで迷ってしまい、結局マンサンダルでスタートして61.7kmのレストステーションの荷物にベチュラを忍ばせた。

 

がしかし、、、

受付でもらった荷物を確認していると記録計測用タグが2つ入っており、2つとも装着しろと書いてある。

 

普通ひとつじゃない!?

 

とぼやくものの、マンサンダルのゆるふわりんの紐にこんなのつけられないなぁ、、、

 

つけてみた。

 

全然安定しないし、これじゃきっと擦れて足が血まみれになりそうだ。

不勉強のため後に知ったが、ワラーチや裸足ランナー用に足首に巻くタグを事務局でも用意してくれる大会もあるらしい。(下調べゼロな人です、私、、、)

急遽ネットで参考になる付け方など情報を入手したものの、近くに100均とかもなく既に手遅れ。

ベチュラで走ることに決めた。

 

四万十川ウルトラマラソン スタートまで


1800名ものウルトラマン(笑)

 

ここ最近の疲れが抜けてないのか?体重そのものか?カラダがズッシリと重たい。

今回は、いつものようにグループや伴走などなくボッチ参戦だ。

会場について、ビーサンに反応して声をかけてくれた愛媛のランナーさんと談笑しながらスタートの時を待つ。

次回の四万十川参戦で、超役に立つマル秘宿泊情報を教えてくれた(笑)

ありがとうございます。

結局、まともに会話したのはこの方だけだった。レース中は後述する苦しさでほとんど誰とも話せなかった。

いつもなら、道中近くのランナーさんに声をかけて交流を楽しむのも私のスタイルだが、今回はランナーさん、ボランティアさん、沿道の方々、触れ合う余裕がないほど辛かったのだ。

 

いきなり反省 (スタート~20km)

 

まだ真っ暗なスタートから沿道に沢山の方々が応援に出てくれていて有難い。

今回の目標は当初はタイムだったが、いろいろあって完走に切り替えた。

スポーツ関係やイベント企画などの仕事が多く、10月は1年で最も多忙だ。疲労も抜けないし、準備もままならないので今後は10月のウルトラは当分やめようと思う。

序盤は自分の体調を知るため、自然体で走る。

概ねキロ7分前後のペースで走れているが、それも15kmくらいから始まる山登りまで。

絞れていたはずなのにいつの間にか重くなっていたカラダに登り坂は辛く、過去2回の大会では結構走れていた坂道も今年はほぼ歩き💦

キロ9分台のペースで歩ききり、山頂へ。周りを走るランナーの中で走れない自分に腹が立ち、ダイエットしなきゃダメだと自分に本気のダメ出しを喰らわせた(笑)

 

またしても異変? (20~40km)


ベチュランにつけたタグも足に擦れて痛かったが位置修正してことなきを得た

 

山頂からは10km以上続く長い下り坂。ここで本来は息抜きしながら下れるのだが、何だかおかしい。

下りなのに歩いてしまう場面も、、、

 

呼吸が苦しいのだ。

 

毎度のカエル腹も出始めてきた。

それに加えて、特に左手の痺れが強く徐々にカラダの異変が現れてきた。

だいたいウルトラ走ってるとおかしくなることはわかってるが、今年に入ってからは呼吸と痺れ、5月のウルトラもそうだった。

何なんだろう?こんなのがいつも出てるともう走れないなと感じてしまうが原因がわからない。

こんな状態ではゴールまで持たないと感じ、エイドでのリタイアを視野に入れつつ、収容バスを見る度に戸惑う。

とりあえず次まで行ってみよう!と言い聞かせ歩みを止めず進む。

 

完全に諦めかける (40~60km)


ランスマに出てたフィニッシュサポーターだ!と思いながらも抜かれてしまうw

 

この区間は前述した症状がピークとなり非常に苦しい区間だった。

呼吸が苦しくなるので、少し走ったら止まり深呼吸の繰り返し。

深呼吸しているとカエル腹がいつもより収まってきている気がした。

あれ?もしかして、いろんな症状は呼吸が浅いことからきてるのかな?と仮説を立ててしっかり深呼吸を入れながら進む。

しかし、そんな悠長なことをしてる間に、12時間のペースランナーに抜かれ、13時間のペースランナーに抜かれ、とうとう14時間のフィニッシュサポーターにも置いていかれてしまう。

 

もはやこれまでか、、、

 

20km以降出現したそれらの症状により、エイドストップする度に、ここでやめたほうが安全かな?でも、まだ脚は大丈夫だし、、、

弱い自分と叱咤激励する自分との葛藤が続く。

結局は次のエイドまで行ってみよう、そこでダメならやめようと言い聞かせながら走る。


名物の沈下橋もこのエリアにある

 

これまで関門収容経験がなく、今回も関門は未チェックだ。

でも、こんな調子では引っかかるかもしれないなと考え、とにかく61.7kmのレストステーションまでは行くことにした。

そこだと食事も休憩もしっかり取れるし、リタイアもスムーズだろうと考えて。

ホントにキツイ20kmだった。

 

腹を括る!(60~80km)


今回は写真を撮る余裕もなく少ないが四万十川の貴重なショット

 

何とか自分を奮い立たせながら、61.7kmのレストステーションに到着。

リタイアを考え始めてから、30km近くなんだかんだ踏ん張ってきた。

ここでレースを辞めるつもりで水分と食事をとり、日陰の芝生に寝っ転がった。

自分なりにここまでよく頑張った!と思えていた。

 

しかし、ふとこのままじゃ自分に負けたことになるぞ。

5月にも主催者ストップもあったが、負けたばかりだ。

事情はどうあれ、脚がまだ動くのにやめて後悔しないのか?と叱咤激励する自分が問いかけてくる。

1年間続けているスクワットのお陰か?いつもなら脚も疲れてる頃なのに意外と元気なのだ。

しばし悩んだ末に、自分から諦めることはやめよう。辞めるなら関門収容されて自分の意思と関係なくレースを続けられなくなってから!と思い直した。

ポジティブな自分がネガティブな自分に勝った瞬間だ。

荷物を再度預けた時にボランティアの高校生が、あと38km頑張って下さい❗️と元気に声をかけてくれた。

これまで苦しくて、キツそうな呼吸してたからか?ビーサンで走ってるのにあまり声もかけられず(悲壮感漂ってかけにくかったかも)殆ど誰ともまともな会話をしてなかったので何だか嬉しかった。

よし!とことん頑張ってみるか❗️と気持ちを立て直しコースへ戻る。

 

ここからゴールまでは、それまでに試行錯誤しながら身につけた【強く息を吐く❗️】ことを意識しながら、前半が嘘のような走りができた。

80kmのラップの中には、約20分程度のレストステーションでの休憩が入ってる。

それを考慮すると、しっかり走れていることがわかる。

 

諦めない! ひたすらゴールへ(80~99km)


過去2回は通過タイムの関係か見ることのなかった夕焼け。のんびりランの特権だ。

 

レストステーションでまったりしてしまったため、関門時間を気にしながら走る羽目となる(笑)

結果、1520分程度の余裕を持って通過は出来ていたが、常に関門が頭を離れず余裕がない。

これまでみたいに歩けない。登りだからと容易に歩けない緊張感と、徐々に暗くなってきてアップダウンがよくわからないのも手伝ってひたすら走り続ける。

残り38km9割以上は走れたのではないだろうか?止まることはなくなり、たまに歩く程度。

しっかり吐くが効いたのか?

日が暮れてきて走りやすくなったのか?

いろんな理由があると思うが、いいペースで走れていた。

特に息を強く吐くことで自然に吸えることも体感し、これまで吸って吐いてとイメージしていたのが吐くだけでいいんだと気付いた。

今さらだけど(笑)

物凄く浅い呼吸でこれまで走っていたことを実感できたのは今回の辛さと引き換えた大収穫だ。

寝てる時のようなスヤスヤ呼吸でウルトラ走ったら、十分な酸素が体内に取り込めずエネルギーが上手に産生されない。

カラダが動かないだけでなく、疲労の蓄積も多くなりよくないようだ。口呼吸ではなく、腹式呼吸を日頃から意識して変えていこう。

呼吸そのものが疲労やカエル腹などいろんな不快症状の一因になってかもしれないなぁと感じ始めているので、これからその仮説を検証していかなければならない。

それを克服できれば格段にいい効果が出ることがわかっているだけに。

 

レースに話を戻そう。

ゴールまで関門時間が気になって殆ど休めない状況が続いている。

1kmがあんなに遠く感じたのも初めての気がする。自分が思った以上にペースが出てないということだろう=本調子ではないと考えている。

あと少し、あと少し!と自分を奮い立たせながら頑張って走り続ける。

いいペースで走っているランナーにペースを貰い、必死に走っていたら、遂に99kmの看板が目に飛び込んできた。

時計を見る。

あと1kmで残り15分くらいある。歩いてもゴールできると確信した瞬間に、張り詰めていた気持ちが緩んだのか?涙がボロボロ出てきた。

ここまで頑張って走ってきた、自分に負けなかった、諦めなかった自分に対しての涙だ。

何回やめようと思っただろう。

今やめたらどんなにラクだろう?

 

と問いかけてくる弱い自分の誘惑に負けることなく、強い自分の声を信じてここまできた。

逃げるのは簡単なこと。途中でやめていたら、自分を褒めてあげるこんな経験や涙も流すことはなかったんだろうな。

最後の坂を歩いて登りながら、ここではたくさんの声援に力をもらう。

しかし、あと700m❗️とか教えてくれるのはいいが、そこからだいぶ進んだところで、あと700m❗️と声掛けするのは人間不信に陥るのでやめていただきたい(笑)

 

感動のゴールと今後の課題(100㎞)


ようやく笑顔になれた

 

前回大会のゴールでは、偶然近くにいた2人と同時ゴールとなりテープを切れなかったので、今回は手前で減速してひとりでゴールテープを切ってゴール!(笑)

そんな小細工をする脳力は残っていたようだ。

 

制限6分ほど前のギリギリゴールだった。

でも、、、

 

諦めなくてよかった❗️

 

と素直に思える気分のいい充足感と感動に満ち溢れたゴールだった。

こんな感覚が味わえるから、どれだけ辛くても頑張れるのがマラソンだと思う。

この大会を安全に運営してくださった事務局の皆さん、たくさん声掛けしてくれたボランティアスタッフの皆さん、沿道の皆さん。

加えて、諦めずにやり遂げる心を教えてくれたこの大会に敬意を表して振り返り一礼した。

終わりに


3個目となる四万十川UMのメダル。ずっしりとした重みがいい。

 

今回のウルトラマラソンは、私の100km史上ではワーストタイムを叩き出した。

でも、それと引き換えに得たものは計り知れない大きさがありそうだ。

敢えて、いばらの道を行くドMなウルトラマラソンではあるが、心技体その全てを鍛えてくれる貴重な体験ができる場所でもある。

今回わかった自分の改善ポイントは、深い呼吸で走ること、ダイエットやトレーニングで走れる身体にすること。

これらをしっかり乗り越えられたら、再びウルトラマラソンにチャレンジしよう。

それが出来ないうちは、このレース序盤に感じた己の自己管理の出来なさにけじめをつける意味でも、レースへのエントリーは控えようと思う。

 

初めて本気でそう思わせてくれた四万十川ウルトラマラソン。

やはり私にとって特別な大会であることは間違いないようだ。

 

納得いくまで自己の鍛錬を積んで、成長した姿を四万十川の雄大な流れの中に映したい。

 

いろいろあったけど参加してよかった。

そう思えている自分がいるので、今回の参戦も大成功だ。

ありがとうございました。

 

 

PS:完走証は後日発送だったと記憶していたが、会場でもらえるようになったと知らず、、、
貰っていない(ちゃんと要綱を読めw)

 

2019/10/28 追記

事務局に連絡したら快く完走賞を送付いただけました。ありがとうございます!

 

あとランネットを見ていたら、、、

1003位だったけど母数が1070になってる。

1800人エントリーだったとして、完走率が60%切ってる!?

最近ではかなり低いのでは!?

 

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