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インナー・ファクト|エコとタフを両立したソックス 1stレビュー


この度、新発売されるインナー・ファクトというソックスを履いて走ってみた。普段はビーサンラン(ベチュラン)のため、ソックスは履かないが冬はもちろんソックス+サンダルだ。インナー・ファクトに期待できる実力はいかに?

素材で勝負の時代到来!?機能性勝負はもう限界なのでは?

スポーツの世界では、通常のソックスよりも機能が充実した商品が数多く存在する。滑り止めやアーチサポート機能、テーピング状サポートなどなど…。

裸足に近いビーサンランをしているので、それなりに足の感受性は高いほうだと感じている。ソックスを履いて、体感できるのは滑り止めや5本指効果くらいだろうか?

アーチサポート、アンクルサポートなどの機能はどれほど効果的なのか?正直よく解らないというのが個人的な印象だ。これまで、ゆびのばソックス以外のソックスではその機能性や足への負担軽減効果をまじまじと体感した記憶はない。

あくまでも、何処にでもいる市民ランナーの個人的な見解ではあるが、その辺りの機能性は足自体を鍛えたほうが余程効果的(例えば裸足ランやビーサンランなど)だと思っている。

これまで履いてきたソックスも素材にチタンを混合した足王(ファイテン)、和紙素材のイトイテックスというように、機能性云々よりもその素材にこだわるソックスに惹かれてきた。

そんな中、新たに登場したインナー・ファクトは環境負荷を抑えつつ強靭な天然素材によって作られているという。これは、見逃せない。

インナー・ファクトって?

 

ソックスのパッケージに書いてある For the Endurance athletes

つまり、持久力・耐久力を必要とする競技者のために作られたソックスとなるのだろうか?

私自身で当てはめるとウルトラマラソンだが、トレイルランニング、アドベンチャーレース、トライアスロンを始めとして、世の中の人が変態呼ばわりする過酷なレースがそれに当たるのだろう。

当然、ソックスへの負荷も相当大きなものであり、素材に自信がなければこのキャッチコピーはつかないはずだ。

インナー・ファクトは、長時間履き続けた時の耐久性とドライ感、蒸れなどの不快感の軽減、そして足の摩擦軽減によるマメなどのトラブル防止にその威力を発揮するという。

構造的な機能追及ではなく、素材の持つ力に着目してその効果を最大限発揮することで、足元トラブルを回避するという姿勢は個人的にとても共感できるし興味深い。

もう少し、詳しく紹介していこう。

主繊維は最強の天然繊維 ラミー(苧麻)

自然界にある数多くの天然繊維の中で、最も強靭であり速乾性が高いラミーが主原料として使われている。

ラミーは水分を含むとより耐久性が高まるという性質を有しており、晴天から雨など気象変化の多いEndurance系スポーツにも最適な素材と考えられる。

また、ラミーは農薬や化学肥料を必要とせずに、2,3ヶ月で3mを超えると言われるほど早い成長速度を持っていることから、その素材採取や継続的な供給体制において自然界への負荷も最小限に抑えることが可能な素材のひとつだと言える。

タイトルに書いたエコとタフの両立は、ラミーという素材だからこそ可能となったと言えるだろう。

インナー・ファクトの3つの特徴について

今年の猛暑もありまだ長時間走っていないため、これまでに感じた印象や素材から期待できる点を中心に私見を書いていく。レビュー対象は、5本指ショートだ。

1.圧倒的なドライ感

テストしたのは7月。この時期のランニングでは、結構な汗をかくし、今年の災害レベルに認定される暑さにおいては、その傾向も顕著である。

2時間程度ではあるが、大量の発汗。おそらく足にも汗が滴り、蒸れもある状況だ。しかしながら、シューズを脱ぎソックスを脱いでも、足はサラッとしておりかなり快適そのものだ。

この圧倒的なドライ感は雨のコンディションでもその威力に期待できる。

繊維上の比較では、インナー・ファクトは最もドライ感が強く持続することが期待されるが、実際に100kmウルトラマラソンやロング走などで検証してみたいところだ。

2.履きやすさがいい

基本的に、5本指ソックスを履いている。これまでに履いてきたゆびのばソックス、イトイテックスはお世辞にも履きやすいとは言えず、履くのに慣れるまで少々時間もかかるし、そういうものだと理解している。

特に、ゆびのばソックスでは5本指効果を引き出すためには、しっかり指の股まで履くことを指導されて履いていた。同じように履いてみると、インナー・ファクトは指のサイズ感・高い伸縮性も手伝って履きやすい。

ソックスによっては、指部分の生地が短くてしっかり指の股まで届かない”見た目だけ5本指ソックス”も存在するので、この造りはとても秀逸なものだと思う。

3.マメができにくい

ドライ感が強いということは、足の蒸れなどによるトラブル防止にも役立つはずである。特にメジャーなトラブルであるマメの原因は、繰り返される機械的摩擦であり蒸れがその引き金となる。

ドライなシューズ内環境を持続することが出来るインナー・ファクトは、マメが出来にくいソックスであると言って過言ではないだろう。

マメが出来ると、ランニングを始めとして競技パフォーマンスの低下が起こりやすくなる為、最も避けたいトラブルであり歓迎すべきソックスなのだ。

ランナーズ・ファーストな3つのこだわり

他のソックスでは見られないありがたいこだわりも魅力的なので紹介していこう。

1.折り返しの縫製に工夫あり

通常のソックスとは、外観のフォルムが違うところがある。一瞬、反対に履いてしまったか?と思いきや、写真の凹凸を外側に持ってくることで、食い込み痕がつかないよう配慮されている。

普通なら問題にならないようなことだと思うが、持久・耐久系レースのように何十時間も履き続けるような環境においては、この凹凸がないことで肌トラブルを回避している。

2.サイズ識別ラインが便利

家族が同じメーカー、同じ色のソックスを履いていたりすると、洗濯した後にどれがどっちか判らない、左右でサイズ違いになってた…という経験をした方も多いのではないかと思う。

インナー・ファクトでは、ソックスの内側にサイズが判るように、次のように糸の色を変えて識別が容易になるよう配慮されている。

S(22-24cm):赤、M(25-27cm):黄色、L(28-30cm):青

これもありがたい心配りだ。*写真はMサイズ。

3.パッケージが再利用可能

通常、ソックス購入したあとにパッケージは捨てるもの。インナー・ファクトは、このパッケージが小物入れに使える造りとなっており、廃棄物を減らすという観点からも素晴らしい。

レースで使うジェルなどを入れたり、雨が降ってきたときにスマホなど濡らしたくないものを入れることも出来る。

ソックスを取り出したら、捨てるのではなくリュックに常備しておきたいアイテムだ。

インナー・ファクト まとめ

実際のトレイルランやウルトラマラソンでの使用レビューについては、これからどんどん出てくるだろうと思う。

今回、1stインプレッションとして、その造りやこだわりを中心にまとめてみた。

素材から期待できるインナー・ファクトの効果を引き続き検証していこうと思う。

製作者が主にトレイルレースの現場で、ランナーの生の声をたくさん聴いているからこそ、誕生したソックスでありその配慮なのではないかと感じている。

これから目が離せないソックスの誕生だ。

*追記

その後2019年1月に、22㎞、42㎞走を行ったが履き心地・耐久性ともに期待通りの結果であり、足のトラブルも皆無だった。

インナー・ファクトのHPはこちら
http://inner-fact.co.jp/

 

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