走っている時に、あるいは走り始めると頭痛が誘引される方が少なくないようです。気持ちよく走るためには頭痛の存在は厄介なもの。どんな原因があるのか。またその対処法とは?
ランニングが頭痛を引き起こす!?
運動誘発性の頭痛の場合、その多くは体内の水分量の変化や血流変化によるものが原因と考えられます。代表的な原因について簡単に解説してみました。
①脱水による頭痛
ランニングをしていると大量の汗をかきます。夏はもちろん、冬でもウェアの中は汗をかいてるという経験もあるでしょう。
また、はっきりと体感できなくとも不感烝泄により、呼気などからも水分が流出することもわかっています。
脱水により血液量が低下するに伴い、脳への血流低下を引き起こすことが頭痛の原因となりうるのです。
②水中毒による頭痛
医学的には低ナトリウム血症とも言われます。大量に汗をかくことでナトリウムが失われている状態で、過剰な水分補給を続けるとなりやすいです。
水分のみ補給すればいいのではなく、ナトリウムの補給がない状態で起こりやすくなりますが、全身倦怠感、吐き気などを引き起こし、重度になると命にも関わる危険を伴います。
低ナトリウム血症により、頭蓋骨内の圧力が高まることが頭痛の原因とされています。
③低血糖による頭痛
糖分が足りてない状態も頭痛の原因となります。ランニング中はこまめに飴など糖分を取るようにするといいでしょう。
④肩こりによる頭痛
肩こりにより後頭部や側頭部の血流が悪化することで、頭痛を悪化させることも報告されています。肩こりの改善やリラックスしたランニングフォームの習得も大切です。
⑤基礎疾患による頭痛
何らかの基礎疾患が原因となっているケースでは、その疾患の治療などにより頭痛が改善されることもありますので、主治医に相談してみましょう。
ランニングによる頭痛の対処法とは?
特に①脱水、②水中毒については、ナトリウムや塩分、糖分を含むスポーツドリンクの摂取、あるいは、スポーツドリンクが苦手な場合、水分をとる際に塩熱サプリなどのサプリメントを一緒に摂るといいでしょう。
また特に夏場など暑い時は水分量が増えがちですが、吸収や処理スピードなど腸の負担を考慮して、1時間に600ml〜800ml程度にコントロールしましょう。
③④⑤については既に解説済みです。
まとめ
気持ちよく走り続けるためには頭痛の発症を何とか抑えたいですね。上記のことをやってみて改善されればいいですし、そうではなく、かつ症状が継続的な場合は医師の診察を受けることをお勧めします。
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