第1回となる壱岐ウルトラマラソンに参加してきました!想像以上に厳しいコースと当日の暑さには、ほとほと参りましたが”あきらめず がんばらない”の精神で、完走率が50%を切る中なんとか完走しました(^^)vこれまでのウルトラマラソンの中でワーストタイムながら達成感はMAXかも!?
壱岐ウルトラマラソンとは?
島の最高地点 岳の辻より
日本遺産認定を記念して開催されることとなった壱岐ウルトラマラソン。島の豊かな自然や文化、歴史などに触れながら観光名所、グルメも楽しめるよう島1周を巡る100キロのコースです。
最初の印象ではとにかくアップダウンの数が多い… 大小70近くありますかね?
島の最高地点が212mに対して、コースの累積標高は1387m…。このことは、いかにアップダウンが激しいのかを物語っています。島だから平坦ということはないにしてもかなり厳しいコースであることが伺えます。
加えて、当日は九州で2番目に暑かったという26.7℃という気温(事務局によると最高30℃?)、湿度が100%近いというコンディションであり、マラソンを走るのは正直危険なレベルとなっていたようです。
前日受付~前夜祭
福岡からは意外に近い壱岐
マグロの解体ショー♬
博多からフェリーに乗り初の壱岐へ上陸。フェリーターミナルには【歓迎 壱岐へようこそ】という横断幕をもった方々がおられて歓迎ムードが満々でした。
それから受付へと向かい、メーカーのブースなどもなくこざっぱりした受付会場で”一瞬”で受付を終わり、近くの街へランチを食べに行きました。明日のレースで自分に勝つ!という暗示を込めてトンカツ定食を喰らう。
それから、少し付近を散策したあと壱岐ウルトラマラソン前日の楽しみの一つである”マグロの解体ショー”を観るため受付会場へ戻る。70kg?のマグロを解体する様子を直接見るのは初めてで貴重な経験でした!
解体後のお頭を会場へ運ぶ際に、床に落としたのは見逃さなかったけど(笑)
豪華な前夜祭
それから、前夜祭ではマグロの刺身、壱岐牛(外で炭火焼していたもの)や壱岐が発祥の地である麦焼酎、ビールと壱岐の名産が揃った盛大な前夜祭でした。冷静に考えると、レース前日に刺身?でしたが、細かいことは気にせずとても美味しくいただきました。
また、同じく集ったウルトラランナーの方との交流も楽しむことが出来ていい前夜祭で、余ったビールや焼酎は大盤振る舞いで持って帰らせてくれました(笑)
明日は頑張るぞ~~!
翌日は長丁場ということもあり、ホテルの温泉でのんびりした後21時には就寝。スタート地点までは歩いていけるので4時にタイマーをセットしてzzz…
【快調そのもの】スタート~25km
どんな旅になるんだろう?
4時30分にホテルを出て、スタート会場へ向かう途中に偶然脇道から出てきたくぼっちに会い(私の完走記への出場記録更新中w)今日のレースの大事な相棒となる運命を感じた(笑)
5回目ともなるとウルトラマラソンも特に緊張もなく、クラブや教室の仲間や応援&ボランティアで駆けつけてくれた仲間、前日に知り合った仲間に声をかけながら号砲を待つ。
コースがきついことは分かっているので自己ベストを目指すのか?ファンランするのかはスタートしてから決めようと思っていた。前日に受付会場で書いたこの言葉がすべてのレース目標です。
どんな距離であれ、ゴールした時にスタートの時より成長していれば大成功♬
さぁ、いよいよスタート!
スキップして走る余裕がある頃(笑)
そして、どんな世界が待っているのか?未知なるレースのスタート!
スタート時は曇りで早朝ということもあり、快適な気象コンディションの中で走ることができ、朝早くから沿道にも住民の方がたくさん応援の声をかけてくれる。
最初からアップダウンだらけだな感じたけど、まだまだ序盤。全然平気で予定よりも少し早いペースで20kmは駆け抜けることが出来た。もしかしたら、思ったよりも結構タイム出るかな?なんてとてもスイートな考えが頭をよぎる余裕があった区間だったが…
猿岩エイドにて
この区間 2’51’06 6’50/km(タイム・ラップ)
【ビール?】我慢の25km~50km
坂+猛暑のダブルパンチ!
今は夏でしたっけ!?
午前9時には、恐れていた太陽がギラギラ登場してきてしまい、25kmの激坂に差し掛かったときには、早々と今日はファンラン、食べランで行こうと作戦決定しました。
しかし、高低図で見るアップダウンと実際のアップダウンは全く異なるものだと今回勉強になった気がします。図で見ると似たような近くにある坂をイメージしてしまいがちですが、実際に見ないとそんな比較の意味がないことを思い知りました。
加えて、小さいながらも連続して現れるアップダウンは、確実に脚の疲労を蓄積していきます。しかも猛暑となっていた壱岐におけるマラソンは過酷なものとなりつつありました。
サバイバルレースの様相が…
前述したくぼっちと初100kmとなる生徒さんNさんと3人で走っていましたが、ここでNさんが脚が攣ってしまい徐々に後退してしまい、くぼっちとの2人となりました。
涼しくなるまで我慢、我慢、ということでとにかく身体のコンディションを壊さないように、アミノバリュー(給水所にあって感激)、アミノバイタル、塩熱サプリを摂りながら踏ん張っていた。この補給は今回大成功で最後まで体調キープできました。
50kmのエイドに6時間20分くらいで到着、カレーを食べたりエネルギー補充をしたり10分で出るつもりがなんだかんだと20分以上…^^;結構タイムロスしてますが、壱岐牛カレー美味しかった!肉が硬かったけど(笑)
この区間 3’53’00 9’19/km(タイム・ラップ)
*時計は止めていません
【炎天下に耐える】比較的フラットな50km~75km
全エイドで水被ります。おかわりをねだるくぼっち
フラット+猛暑のサバイバルゾーン
比較的フラットとはいえ、13~14個のアップダウンはあり、コース全体からするとフラット気味といったほうがいいのかな?太陽が隠れるといいものの、照っていると日陰が少ないこともあり体力を奪われる。
以前、記事にも書いたけど、人間の身体は暑さを感じるとそのパフォーマンスをセーブする方向に働きやすいということで、力が出ない、いつも通りでもきついという連鎖に入ってしまいます。
ここもひたすら我慢のとき。登り坂は早歩き+フラット+下りはゆっくり走るを守りながら、止まらなければ大丈夫!と前へ前へと進んでいく。
思いがけず初体験♬
最高でしたわ~冷えてるビールはこうやって飲むとうまい!?
何キロだったかな?施設エイドのおじさんたちの執拗な勧誘に負けて飲んでしまいました(笑)その前の施設エイドでもお誘いがあったもののまだ半分くらいあるので!と断っていたんですが…。
まぁ、このビールの旨かったこと!!ついおかわりしてしまいました!
でも、いい悪いは別としてこれで生き返りました!炭酸のパワーと爽快感かな?ビールは問題あるかもしれないけど、ノンアルビールの給水はもしかしたらアリかもしれないな!?
その後も、登りは歩き+フラットと下りは走るを継続。少しずつ日が暮れてきて涼しくなってきた。
この区間 3’37’40 8’41/km(タイム・ラップ)↗
【初の関門ファイターに?】75km~ゴール
壊れかけている76km
仲間からの刺激注入?
この区間では、スタート後少し後ろにいたはずのクラブの仲間であるKさんと会うことが出来て、頑張っている姿にパワーを貰いました。
事前の練習会も一緒にやっていた仲間ですが、いつも予定の半分も行かないところでリタイアしていたので、本番大丈夫だろうかと心配してました(人の心配してる場合でもなかったわけですがw)
私とくぼっちに追いついてきたときは、それまでの姿からは想像できない頑張りぶりにすごく嬉しくて負けてられないっ!とエネルギーが沸いてきました!
初めての関門ファイター体験
ゆっくりファンランペースながら、関門を気にするほどではなかったはずですが、ここにきて急に関門時間がタイトなことになっていることに気付く。というか、私は全く気にしてなかったですが(それもどうかと?反省)、Kさん、くぼっち(プロの関門ファイターでもあるw)に聞かされて焦る(-_-;)
というか、はっきり言うと関門の設定時間がおかしいです。あえて苦言を吐かせていただくとスタッフ側が早く締めてさっさと片付けようという意図が丸見え?頑張って走ってきたランナーも次を目指せないような設定が目に付きました。もう少しランナー目線の設定をお願いしたいところです。
でも、ここまできてそんな意図に負けたくもないし、必ずゴールしないとファンランしてきた意味もないと思い、心にメラメラと闘士がみなぎってきました。
はい、新たな関門ファイター誕生の瞬間です(笑)
あ、関門ファイターとは、関門に負われて走ってるランナーですね(#^.^#)
スイッチが入ったら怖いものなし?
ここからは、何だか知らないパワーなのか?【登り坂はすべて歩いて脚を温存作戦】が功を奏したのか?ビルドアップ開始です!コースの高低図を確認すると、この20kmはかなりキツイはずですが、われわれ2人はペースを上げながら走っていたのです。アホですね(笑)
このレース一番の激坂もクリアして最終関門である90.5kmの関門を10分前に通過。ホッとしてゴールで待ってくれている仲間や応援してくれている仲間にLINEで送ったものの、、、電波悪くて届いてなかった写真がこちら(笑)
今度はくぼっちが壊れてる…いろんなことが起こりますw
特にゴールでは、いつ帰ってくるのか?予測もつかずやきもきさせてしまったと思います。すみませんm(__)m
しかしながら、あと7km、あと5kmと地元の小学生が書いた残り距離表示の幟を見ながら、最後は真っ暗な峠を爆走してました。こんな元気があるならもっと途中で頑張れたのでは?という気もしますが、涼しくなっていたことと関門に負われる緊張感がモチベーションを切らさずに走れたのかなと思います。
達成感に満ちたゴールへ
そして、ゴール1km手前には同じくボランティアで参加・道中でもNちゃんとともに応援してくれたHさんが待っていてくれてゴールまで併走してくれました!ありがとうございました♬
ゴールの手前で、にぎやかなアナウンスが聞こえてきたときには、「やっと帰ってきたんだ!」と少しウルッときましたが共に100kmの苦しい道のりを闘ってきたくぼっちとともに手を取り合い「手繋ぎゴール」することが出来ました。
自然と手をとって仲良くゴール♬
いや~きつかった!
これまでのウルトラマラソンの中で最高にきつかった…
タイムはこれまで完走したウルトラマラソンの中でワーストタイムなのですが、これだけ苦しいコースを最後まであきらめずにゴールできたことに、ものスゴい達成感を感じていた自分がいました。
ナイスランでした!ワシら(笑)
スタート前にいた自分よりも、13時間44分06秒後には、はっきりと強くなれた自分を感じることが出来ました!私がウルトラマラソンに挑戦するのは、今のところタイムの更新よりも自分の成長を体感したいというウェイトのほうが大きいのです。
その意味では、今回の参戦も大成功でした!
この区間 3’22’20 8’05/km(タイム・ラップ)↗
あきらめずにゴールできて大満足!ダイエットも功を奏しました!?
何よりもウルトラマラソンをビルドアップしてゴール!遅いけどw
前夜祭で当たった新聞も発行してもらいました♬
皆さんとのご縁に感謝!
久しぶりの再会と新たなご縁
今回も5位?すごい…
まず、前々日に博多入りしてItoitexの代表取締役であるSさん、ジョギングインストラクター同期で今回初100kmを大坂から走りにくるじゅりーさんと3人で壮行会や情報交換、アドバイスをいただけました。
Itoitexのソックスのおかげで100km走って初めてマメが出来ませんでした。足元から強力なサポートをいただいたおかげでレース中、不要なトラブルもなく走りきれました。またこの件は詳細をレビューします!大変お忙しい中、いろいろとお世話になりました。
じゅりーさんとは3年ぶり?スゴいランナーになっていて、入賞キラーの片鱗がはっきり見えてます。今回、壱岐へもご一緒して北九州の仲間ともずっと行動を共にしていただいて、初100kmも素晴らしいタイムでゴール♬今後、ご指導よろしくお願いします(笑)
ランナー仲間や生徒さんたちの応援
教室の生徒さんからネーム入りタオルやお守りをいただきました♬
主宰するクラブの仲間であるHさんとNちゃんがボランティアに駆けつけて大会をサポートしてくれただけでなく、空き時間を見て応援に駆けつけてくれました。
正直なところ、ウルトラマラソンのエイドとしてはちょっと事務局の準備が足りないと思わせる中で、欲しいもの、必要なものを判断し、購入してくれて駆けつけてくれたこと、大きな声で応援してくれること、ものスゴいパワーをいただきます。何より姿が見えるだけで私たちは一気に元気になれます。ありがとうございました。
またFBやLINEなどで数多くの応援メッセージを下さった仲間にも感謝です。ウルトラマラソンを完走するにはメンタルの力が不可欠だと思っています。そのメンタルを支えてくれるのは、皆さんからの応援の声であることは間違いありません。
皆さんからの声が辛くなっても脚を動かしてくれるのです。長時間に渡ってのサポートありがとうございました!
沿道の壱岐の方々
ビックリしたのが、沿道の声援の多さでした。第1回ということもあり、どうなんだろう?と思っていましたが至るところで温かい声援を下さりました。「カントク」と書いたゼッケンを見て「カントク頑張って~!」という声もたくさんいただきました。
温かい笑顔を向けてくれるだけで疲れが和らぎます。強引にビールを飲ましてくれたのも楽しかったです(笑)
島にお邪魔している身として、極力こちらから挨拶の言葉をかけながら走りましたが、疲れてきたときには声が出なかったり反応できなかったり…そんな時に大きな力をいただきました。
壱岐のとても温かい人たちに触れることができて嬉しかったです!とてもステキなところですね、壱岐♬
大会運営・ボランティアスタッフの皆さま
ウルトラマラソンの開催には、時間も労力もかかりご苦労も耐えなかったのではと思います。島が一体となっている姿をひしひしと感じて、素晴らしい運営だと感じました。
記事中でいくつか改善要望も書いてますが、全体としての運営は素晴らしいと思います!あとは、かゆいところに手が届くサポートがあれば、回を重ねるごとにもっと素晴らしい大会へとなるのだと思います。是非期待しています!
個人的にはあのコースはきつすぎて2度と走りたくないですけど(笑)私たちが安全にレースを楽しむことができたことに感謝しています。
のびのび走らせてくれる家族へ
今回も3日間家を空けての参戦でした。家にいないことでいろいろと迷惑をかけてしまうのですが、嫌な顔せずに送り出してくれる家族にも感謝です。(居ないほうがよかったり?というオチはなしでw)
好きなことを自由にさせてくれる環境があること、いなくても家のことをしっかり守ってくれること、そしてくぼっちがいつも言ってる「100km走っても壊れない丈夫な身体」に生んでくれた両親にも感謝しないといけませんね。
いつもありがとうございます!
おわりに もう坂なんて怖くない(笑)
この壱岐ウルトラマラソンを走り終えて率直に感じることは、峠のアップダウンを嫌というほど味合わせていただいたことで、坂が怖くなくなりました(笑)
近く下関海響マラソンの試走会もあるのですが、あの後半4コブも全然平気な気がします。気だけかもしれないけど(笑)
また、皿倉山の駆け上がりも気持ち的にはこれまでよりラクに取組めるのかも!?気だけかもしれないけど(笑)
なんて思ってしまうほど、強烈だったわけですが同時に得るものもあったのだと感じてます。
そして、いつもながら周りの人たちに支えられて走れているということに感謝すること。つい忘れてしまいがちなこの気持ちを今後も忘れないようにしたいと思います^^
【番外編】翌日の壱岐
レース当日は、総勢7名で打ちあがって楽しみました!翌日は夕方まで時間があるメンバーで壱岐の観光スポットをめぐってきました。あ、もちろんレンタカーで(笑)
走りながら、よくこんな道を走ったな~と自分を褒めてあげたい気持ちになることも多くありました。ホントによく走った自分。偉いぞ自分。走った人みんな偉い!
せっかくなので記念に壱岐観光の写真を一部だけ!
イルカパークのアズキちゃん。寄って来てくれました♬
絶景ポイントでしたがレース中は立ち寄る元気もなく…気持ちいい場所
ランチはうにオムライス
猿岩が有名ですが、ゴリラ岩と言うものもあると知り行ってみた。確かに…
鬼の足跡
海はエメラルドグリーンでキレイ
エイドの裏にあったようだけど全然気付かなかった「はらほげ地蔵」と寝観音(笑)
やっぱり猿岩。神秘的な自然の造形に心奪われます
ありがとうございました!壱岐はとてもステキな場所でした^^
壱岐はいいところ、ゆったりとした時間が流れていてまた訪れたいなと思いました。マラソンでなく観光に(笑)
コメント
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