今年の夏は例年にないほどの猛暑に襲われています。私は日中のランニングはやめて早朝もしくは夕方・夜にしか走っていません。そんな中、日中に走っている人を時折見かけます。
何で今頃走るの!?と思ってしまいますが、敢えて耐暑トレーニングをしているのかもしれません。確かにトレーニングで暑さに強くなる部分もありますが、熱中症・脱水などの危険を伴いますし、何より暑さへの耐性は実は体格による部分も大きいのです。
私たちの脳は暑さをキャッチすると、エネルギーを節約しようとして身体のパフォーマンスを低下させることが分かっています。暑いとランニングがいつもよりきつかったり、ペースが落ちるのはこの作用によるものと考えられています。
また、そのパフォーマンスの低下についても身体の大きさに影響されると言われています。一般論として、身体の大きな人のほうが小さい人に比べて、その筋肉量や脂肪は多くなります。
筋肉は熱を産生し、脂肪は断熱材の働きをするということですので、体が大きいとそれだけ熱の産生量も比例して大きくなります。反対に、身体が小さいと熱の産生量も小さくなるため、熱の発散量も小さくなるという理論です。
その結果、同じ体力があると仮定すれば、暑い日は小柄なランナーのほうがエネルギーロスが少ない分だけ速く走れるということが言えるのです。
もちろん、暑い日に走ることで身体を順応させていくトレーニングを積むことで、その差も小さくなるのかもしれませんが、暑い日のランニングにはくれぐれも注意が必要ですね。
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