この週末には約40年ぶりの大寒波が襲ってくるようです。停電などのリスクもあるようですので用心して過ごさないといけないですね。オール電化の我が家は電気が止まると何も出来ないな…。
低体温症とはどんな症状?
私たちの体温は通常36℃くらいで安定しています。特にマラソンやランニング中に寒くなってくると体温が低下し始めるため、身体は異常を察知してブルブルと震えることで体温をキープしようとします。
寒すぎると歯がガタガタするほど震えますよね。あれが正常な反応なのですが、あまりにガタガタする時間が長いと、徐々に体力を消耗してしまい体温維持が出来なくなるのです。
特に薄着で走っているマラソン中は、体温低下に拍車がかかりやすく体温が35℃以下になってしまった状態を「低体温症」と呼びます。
低体温症の怖さ
人間は生きていくために身体の諸機能を維持する「生体恒常性」を保っています。その中でも重要なバイタルサインである体温に異常が発生すると様々な機能に影響を及ぼすのです。
- 意識レベル低下
- 脈拍異常(不整脈、徐脈など)
- 筋肉の硬直(運動機能低下)
など、体温の低下が進行すると最悪死に至るほど重篤な症状を引き起こすこともあるとても怖い症状です。
どんなときに低体温症になりやすい?
気温が低く、雨や雪を伴い、風も強い(2015年の北九州マラソンはまさにこれでしたので低体温症による搬送者が多かったのです)気象条件では発生しやすいと言えるでしょう。
走り続けていればまだしも、その気象条件下で歩き出したりすると一気に体温低下が起こり低体温症を誘発してしまう可能性が高まりますね。
特にマラソンのように寒くても汗をかき薄着である状況、あるいは同様に汗をたくさんかく登山などでも発生頻度は高いと考えられます。
低体温症の対策とは?
やはりこまめに寒さ調節が可能な「重ね着」が有効です。薄いウインドブレーカーなどを2枚、3枚と着用して、暑くなれば1枚脱ぐ、寒くなればまた着るということですね。
またウェアの素材にも注意が必要です。ランニング専用のウェアはほとんどがポリエステルなど吸湿速乾性の素材が使われていますので安心です。
注意が必要なのは綿素材のものやヒートテックなどレーヨンを含む素材です。これらは汗を発散する機能が十分ではないため汗冷えを引き起こします。マラソンや登山愛好者はヒートテック着ないというのはこういう意味です。
まとめ
もし低体温症になってしまったら、雨風をしのげる場所へ移動して直ちに身体を温める、温かい飲み物を飲む、病院へ行くようにしてください。大丈夫と思っても素人判断は危険ですからね。
数年前の東京マラソンでも実業団の選手が、レース中に低体温症でリタイアしたシーンを見ました。身体の生理機能や気象については自分でコントロールできない領域です。
寒い時期には出来る対策をしっかりすることが何より大切ですね。
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